「ダンダダン：ジジ」邪視の正体と元ネタを解説！！！

『ダンダダン』に登場する「ジジ」と深く関わる怪異・邪視（じゃし）は、作中でもとりわけ印象的な存在です。

本記事では、ダンダダンの物語で重要な役割を担う邪視について、その正体や能力、悲しい過去、元ネタとなった都市伝説「くねくね」との関係までを詳しく解説します。

また、ジジと邪視の関係性やアニメでの描かれ方、声優情報まで紹介し、ファン必見の内容に仕上げました。

ジジに取り憑いた邪視の正体とは？

漫画『ダンダダン』に登場する怪異・邪視は、物語の中でも特に不気味で強烈な印象を放つ存在です。

本章では、ジジに取り憑いたこの邪視というキャラクターの正体とその異様な特徴、さらにはジジとの奇妙な関係性について詳しく解説します。

彼がなぜジジを“器”として選んだのか、その理由も深掘りしていきます。

邪視とは何者なのか？初登場と特徴

邪視の初登場は『ダンダダン』4巻28話で、ジジの家に突如現れた異様な姿の怪異として描かれています。

その特徴は、歪んだ顔・異様に長い手足・ブリーフ一丁の姿という、まさに常識外れのビジュアルです。

彼は「邪視」という名が示す通り、視線によって対象を精神崩壊させ、自殺に追い込む能力を持っています。

つまり、彼を見るだけで危険に晒されるという、極めて高い殺傷力を有する存在なのです。

ジジとの関係と寄生の理由

物語が進む中で明らかになるのは、邪視はジジにただ危害を加えるのではなく、「取り憑く」ことを目的にしていたという点です。

何度も邪視と接触しているにも関わらず、ジジが精神崩壊せずにいられたのは、邪視が彼を“理想の器”として選んでいたからと考えられます。

モンゴリアンデスワームとの戦闘時には、邪視がジジの体を通してモモを守るような行動を見せており、寄生によって新たな意思や使命を帯びた存在へと変化している様子が伺えます。

邪視とジジの関係は単なる宿主と寄生体ではなく、複雑な共生関係にあると見るべきでしょう。

邪視の元ネタは「くねくね」だった！

『ダンダダン』に登場する邪視は、その不気味なビジュアルや能力から、多くの読者が「何がモデルなのか？」と疑問を抱きました。

作者・龍幸伸氏は明言していませんが、作中のセリフや動きから「くねくね」をはじめとする複数の怪異が元ネタであると考えられています。

ここでは、邪視と「くねくね」との共通点、さらにそれ以外のモデルと思われる怪異について解説します。

都市伝説「くねくね」との共通点

「くねくね」とは、田畑や川辺などで目撃されることが多い日本の都市伝説的存在で、人間とは明らかに異なる、細く白い体が絶えず不自然に動いているのが特徴です。

その正体は不明ですが、見てはいけない、見た者は精神に異常をきたすという点で、邪視と非常に多くの共通点があります。

また、作中では「くねくね動きよる」というセリフも登場し、邪視の動きがくねくねの動きに似ていることを示唆しています。

この描写から、邪視の元ネタが「くねくね」である可能性は極めて高いと言えるでしょう。

他にもある？モデルとなった怪異たち

邪視の元ネタは「くねくね」だけではないと考えられています。

たとえば、日本に伝わる怪異「ヤマノケ」や同名の異形「邪視」も、モデルの一部として挙げられることがあります。

「ヤマノケ」は山に棲む怪異で、見た者に呪いや不幸をもたらす存在とされ、邪視の「見た者を狂わせる」という設定と一致します。

また、中国の妖怪「邪視（じゃし）」という言葉自体が、視線によって人を害する力を指すこともあり、複数の伝承がミックスされていることが分かります。

つまり、邪視というキャラクターは、複数の怪異伝承を巧みに融合して創造されたオリジナルの存在であると言えるでしょう。

邪視の悲しい過去と誕生の背景

異様な姿と強力な能力で恐れられる邪視ですが、その誕生には哀しみと怒りに満ちた過去が存在します。

ただの怪異としてではなく、一人の人間としてのルーツを辿ることで、邪視というキャラクターの深みがより鮮明になります。

ここでは、彼がどのような人生を歩み、なぜ「邪視」へと変貌したのか、その経緯を詳しく紹介します。

人間だった頃の邪視の生い立ち

邪視はかつて人間として生きていた少年でした。

しかし、幼いころから暗い牢屋に閉じ込められ、まともな光も食事も与えられないまま生き延びる日々を強いられていました。

彼の夢は、外にいる子供たちと遊ぶこと。

希望に満ちた小さな願いさえ叶うことはなく、絶望の中で人生を終えることになります。

この過去こそが、後の「邪視」という存在を形成する大きな要因となりました。

鬼頭一家による儀式と変貌のきっかけ

邪視が亡くなる原因は、鬼頭一家による“儀式”の生贄にされたことにあります。

人間としての人生を奪われただけでなく、死後も魂を拘束されるという理不尽な運命に晒されました。

この経験によって、彼は次第に憎しみの感情に支配されていきます。

そしてついには、鬼頭家への怒りと怨念が強大な力を持った怪異「邪視」へと変化させたのです。

「邪視」という名は、理不尽に見捨てられた魂が世界に問いかける復讐の象徴なのかもしれません。

邪視は「怖い」から「かわいい」へ？

初登場時は不気味で恐ろしい存在として描かれていた邪視ですが、物語が進むにつれて読者から「かわいい」と評価されるようになりました。

その理由には、彼の悲しい過去や人間らしい感情、そしてジジとの関係性などが関係しています。

この章では、邪視の印象がなぜ大きく変化したのか、読者の共感を集める理由を掘り下げます。

人気の理由はギャップと感情移入

邪視の人気が高まった背景には、外見と中身のギャップがあります。

外見は歪んだ顔にブリーフ一丁と異様ですが、精神的には子供のように無邪気でワガママな性格をしており、そのアンバランスさが逆に「愛らしい」と評されるようになりました。

また、人間だった頃の悲劇的な過去が明かされたことで、読者が彼に感情移入しやすくなったことも大きな要因です。

「かわいい」「応援したくなる」といった声は、ネット上でも多く見受けられます。

ジジとの合体シーンがかっこよすぎる！

邪視が読者に与えたもう一つの衝撃は、ジジとの“合体”シーンにあります。

邪視はジジに取り憑くことで、共に戦う存在へと変化していきます。

特にモンゴリアンデスワームとの戦闘シーンでは、2人が融合した姿が「かっこよすぎる！」と話題になりました。

ここで初めて邪視が“味方”として活躍する姿が描かれ、「ただの怪異ではない」キャラクターとしての魅力が一気に開花します。

この合体によるスタイリッシュな演出と、ジジとの絶妙なバディ感が、邪視の人気をさらに押し上げる結果となりました。

アニメ『ダンダダン』での邪視の魅力

漫画で強烈な存在感を放った邪視は、アニメ版『ダンダダン』でも視聴者に強いインパクトを与える存在として描かれます。

ここでは、アニメでの邪視の見どころや、演じる声優・田村睦心さんの魅力について紹介します。

原作ファンもアニメからの視聴者も、邪視の活躍から目が離せません。

声優・田村睦心の演技が光る

アニメ版で邪視の声を担当するのは実力派声優・田村睦心さんです。

『ストーンオーシャン』のエルメェスや『映像研には手を出すな！』の金森さやかなど、幅広いキャラクターを演じ分ける演技力で知られています。

邪視のような狂気と子供らしさを併せ持つ複雑なキャラを演じるには、非常に高い表現力が求められますが、田村さんはその期待にしっかり応えています。

「怖さ」「切なさ」「可愛さ」のすべてを表現する声の演技が、邪視の魅力をさらに引き立てています。

第2期アニメでの活躍に注目

2025年7月から放送予定のアニメ第2期では、「邪視編」がメインとして描かれることが明らかになっています。

この章では、邪視の悲しい過去やジジとの共生関係、そして戦闘シーンがアニメーションでよりリアルに描かれることになります。

制作側はアニメオリジナルの描写を追加する可能性も示唆しており、原作にはない邪視の魅力や掘り下げも期待されています。

アニメならではの演出と田村睦心さんの演技によって、「動く邪視」がどのように視聴者の心を掴むのか注目が集まります。

ダンダダンジジ邪視に関するまとめ

『ダンダダン』の物語において、ジジと邪視の関係は作品の核とも言える重要なテーマです。

恐怖の象徴として登場した邪視は、その背景や性格、ジジとの絆によって読者の心をつかみ、今では「かわいくてかっこいい」愛されキャラへと成長しました。

ここでは、邪視というキャラクターの魅力を総括し、彼の存在がなぜこれほどまでに注目されているのかを振り返ります。

複雑な背景を持つ邪視の魅力とは？

邪視の魅力は、恐怖・哀しみ・愛らしさが混在する多面的なキャラクターである点にあります。

幼少期の悲劇から生まれた怨霊でありながら、どこか人間味があり、ジジとのやり取りでは思わず笑ってしまう場面も多いです。

読者が彼を「ただの敵ではない」と受け入れる過程が、作品全体の感情の深みを生んでいます。

その存在は単なる怪異ではなく、“もう一人の主人公”と言えるほど重要な役割を担っているのです。

アニメ・漫画どちらも要チェックの存在

今後、アニメ第2期で邪視の物語が本格的に描かれることで、より多くの視聴者に彼の魅力が伝わることでしょう。

漫画ではすでにそのキャラクター性が確立されており、感情の起伏や背景が丁寧に描かれているため、アニメと併せて楽しむのがベストです。

ジジとの共生関係を通じて見せる成長や、今後の活躍からも目が離せません。

『ダンダダン』を語るうえで、邪視の存在は欠かせない要素であり、これからも作品の中心で輝き続けるキャラクターになることは間違いないでしょう。